臨床實驗
ツ反應陰性フリクテン患者に對する結核皮内反應の追試(第2報)—100倍ツ液皮内反應追試
小原 博亨
1
1名古屋鐵道病院
pp.407-409
発行日 1953年8月15日
Published Date 1953/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201564
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ツ反應陰性フ患者に2000倍ツ液で皮内反應を追試したが約32%内外の陽轉者が見られたのみである。從て更に私は他の方法で感染しているか否か検討する必要に迫まられた。淺野秀二氏は2000倍ツ液にて反應の大さ9mm以下のものに100倍ツ液にて検査した所1054名中78名(7.4%)に10mm以上の陽性を示した。故に2000倍ツ液にて反應の大きさ9mm以下のものに更に濃厚なツ液にて再検する必要があると云つている。併し乍ら其の他の判定基準に就いては疑問の餘地が有るが或る例に於ては陽性轉示のみならず陽轉しているものがあつたので報告する。
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