研究報告
電撃に依る血小板數の推移に就いて
伊藤 秀三郞
1
,
牧野 秀夫
1
1東京医科大学生理学教室
pp.79-83
発行日 1950年10月15日
Published Date 1950/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905543
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緒言
電撃作用が生体機能に如何なる影響を及ぼすかと言う問題の中此処では特に末梢血液中の血小板数の変動に就いて調べた.此の実驗の動機は第25回日本獣医学会に於て伊藤が電撃作用の他の報告を行つた際市川氏が動物の電撃死の1次的死因は心臓麻痺ではなく血小板異常増多に依る血栓形成で心臓麻痺は2次的のものであると述べた事に依つている.血小板計算法は從來の手技を用いずして直接計算法に依り,供試した動物は兎猫犬及び海猽であつて其等の正常血小板数値をも定めて見た.
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