Japanese
English
原著
血管注入法に依る血流量測定とHt法に就いて
The Mesurement of Blood Flow by Vessel Infusion Method and Hematocrit method.
五島 雄一郞
1
,
茂木 英明
1
,
長谷川 恒雄
1
,
小玉 隆一
1
,
矢島 治
1
Yuichiro GOTO
1
1東邦大学相沢内科
1Medical Department of Toho University, 2nd Department of Internal Medicine
pp.500-510
発行日 1955年8月15日
Published Date 1955/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200270
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まへがき
臓器病態生理の研究が進むにつれて,その研究内容は定性的表現のみでなく定量的表現が必要とされる様になり,定量的表現の集積は更に臓器の循環動態とか代謝動態という概念を形成し,臓器の機能や病態を立体的に意味付ける方向へと進展して居る。臓器血流量は之等の概念を組立てる重要な基礎因子の一つであるが其の測定法は生体内の複雑な血流系路,血液の物理化学的特性,血液の循環,測定法そのものゝ生体に対する負荷等の条件にわざわいされて精度を十分満足出来るものは少いと思われる現状である。吾々は血流量測定法の内,最近臨床面への応用が注目せられて来たアイソトープ注入法,色素注入法等の血管内注入法に就いて原理面を中心とした簡単な解説を行うと共に,吾々が最近試みつゝあるヘマトクリツト法(Ht法)の一部を紹介して参考に供する次第である。
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