研究報告
腎機能に及ぼす電撃作用
伊藤 秀三郞
1
,
小池 修
1
,
京塚 亘夫
1
1東京醫科大學生理學教室
pp.213-215
発行日 1950年1月15日
Published Date 1950/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905492
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
電撃の生理作用を明かにするため吾々は既に血液,呼吸,心臓,胃腸並に體温に就て調べている。偖て吾々は電撃が腎機能に如何なる影響を與えるか,Phenolsulphonephthalein-red(C19H14O5S)による腎機能の檢査法を利用して試みた。この方法はRownfree及びGeraghty(1910年)以來多數の學者により行われ,特に腎疾患の臨床的機能検査に廣く使用され今日に至つている。
吾々は成熟家兎に電撃を加えPhenolsulphonephthalein-redの排泄時間の變化を檢査し且つ次項の實驗方法に述べる如く,排泄時間には血液循環時間の要素が含まれているので,松岡氏のSulfamin法を用い吟味し,其の上で次の如き傾向が見出されたので此處に報告する。
Copyright © 1950, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.