特集 研究室で役に立つ新しい試薬
セカンドメッセンジャー関連試薬
遊離カルシウム測定試薬
fura-2
小西 真人
1
Masato Konishi
1
1東京慈恵会医科大学第二生理学教室
pp.456
発行日 1989年8月15日
Published Date 1989/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905350
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fura-2はEGTAに類似したCa結合部位をもつ高親和性螢光Ca指示薬である1)(図1)。Caと結合すると吸光スペクトラム,螢光励起スペクトラムのピークは長波長側(>360nm)から短波長側(<340nm)にシフトする。発光スペクトラムのピークは500〜510nmである。Ca結合のstoichiometryは1:1で,解離定数(KD)は135nM(20℃,100mM KCI,pH 7.1〜7.2)である1)。KDはイオン強度,温度,pHによって影響をうける。Mgに対するKDは9.8mM(20℃,イオン強度0.1〜0.15M,pH 7.2)1)で,Caに対する選択性は高い。
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