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特集 研究室で役に立つ新しい試薬
活性制御試薬
プロテインキナーゼ阻害剤
H-7とその誘導体
H-7 and its derivatives
萩原 正敏
1
,
日高 弘義
1
Masatoshi Hagiwara
1
,
Hiroyoshi Hidaka
1
1名古屋大学医学部薬理学教室
pp.361-362
発行日 1989年8月15日
Published Date 1989/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905308
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■特性および構造
H-7,1-(5-isoquinolinylsulfonyl)-methylpiperazineは,1984年世界で初めて発見されたCキナーゼ特異的阻害剤で1),現在世界中で広く使用されている。H-7は図1に示すごとく,イソキノリン骨格を有し,CキナーゼのATP結合部位に1分子当り1個結合する。Cキナーゼは最近複数の分子種の存在が判明しているが,H-7はどの分子種のCキナーゼに対しても一様に阻害活性を示すことが証明されている2)。
H-7がCキナーゼ研究用試薬として広く利用されているのは以下の利点に基づくものと思われる(表1)。
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