Japanese
English
連載講座 個体の生と死・22
免疫器官の発生―特に脾臓を中心として
Development of the immune organs focusing on the spleen
佐々木 克典
1
,
城倉 浩平
1
,
荻原 直子
1
Katsunori Sasaki
1
,
Kohei Jokura
1
,
Naoko Ogiwara
1
1信州大学医学部解剖第一講座
pp.142-148
発行日 2002年4月15日
Published Date 2002/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902540
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I.免疫器官形成の概説1)
哺乳類の免疫系は免疫担当細胞,細胞移動のための経路および免疫担当器官からなり,全身に広範囲な生体防御機構を構築し,個体の直接的な健康の維持に深く関わる。基本的に外部の刺激(病原菌,異物,物理・化学的変化など)に反応する系であり,しばしば神経系に擬される所以である。
免疫担当器官は免疫担当細胞がさまざまな理由でホーミングする場であり,代表的なものとして胸腺,口蓋扁桃,脾臓,リンパ節,パイエル板があげられる。口蓋扁桃,パイエル板は消化管粘膜下に形成されるものでGALT(gut-associated lymphoid tissue)と総称される。
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