特集 ノックアウトマウスリスト
14.疾病
心筋―炎症防御
徳久 剛史
1
Takeshi Tokuhisa
1
1千葉大学大学院医学研究科高次機能系分化制御学
pp.504
発行日 2000年10月15日
Published Date 2000/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902219
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BCL 6
(B Cell Lymphoma 6,B細胞リンパ腫6),BAZF(BCL 6-associated Zinc Finger Protein,BCL 6関連Znフィンガー蛋白) BCL 6はヒトB細胞リンパ腫特にび慢性大細胞型リンパ腫にみられる染色体3q27を含む染色体転座切断領域よりクローニングされた。BAZFはBCL 6のzink finger部をプローブとして用いて心筋のcDNAライブラリーから単離された。
[機能]BCL 6はヒトでは706,マウスでは707アミノ酸からなり,そのC末端にはkrüppelタイプのzinc finger motifが6個並んでいる。また,N末端には蛋白―蛋白の結合に関与するといわれるBTBドメインを有するPOZと呼ばれる領域がある。このzinc finger領域部で特異的塩基配列のDNAと結合することにより,その遺伝子の転写を抑制的に調節する1)。BAZFもBCL 6と同じDNA配列に結合し,転写抑制活性を示す2)。
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