特集 ノックアウトマウスリスト
14.疾病
腫瘍抑制因子―腸管
玉井 淑貴
1
Yoshitaka Tamai
1
1萬有製薬つくば研究所生物医学研究所
pp.505-506
発行日 2000年10月15日
Published Date 2000/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902220
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Apc
[機能]家族性大腸癌(FAP)の原因遺伝子としてクロ一ニングされた。Wntシグナル系を介したβ-cateninの調節機能がよく知られており,細胞接着,細胞運動,細胞増殖といった様々な現象に関与している。
[実験目的]APCの片側のアリールに変異の入った家族性の患者では,大腸癌発症の初期段階で現れるポリープの細胞にAPCのLOH(loss of heterozygosity)が認められる。そこでマウスに同様の変異を導入し,ポリープ形成とApcの関連を分子生物学的に解明する1)。
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