特集 神経系に作用する薬物マニュアル1998
Ⅰ.受容体に作用する薬物
2.Gタンパク共役型
1)アミン・アミノ酸受容体
セロトニン受容体
吉岡 充弘
1
Mitsuhiro Yoshioka
1
1北海道大学大学院医学研究科機能薬理学分野
pp.362-364
発行日 1998年10月15日
Published Date 1998/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425901607
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G蛋白共役型の5-HT受容体には5種類のファミリーが含まれる。アデニル酸シクラーゼを抑制するG蛋白に共役している5-HT1受容体,ホスホリパーゼCを活性化するG蛋白に共役し,イノシトールリン脂質の代謝回転亢進を引き起こす5-HT2受容体,アデニル酸シクラーゼを活性化するG蛋白に共役している5-HT4,5-HT6,5-HT7受容体である。これらに加えて,5-HT5受容体遺伝子が同定されているが,G蛋白共役型であるかどうか不明である。このほかにも5-HT受容体には陽イオンチャネルを構成する5-HT3受容体も存在する(イオノトロピック受容体の項342頁参照)。それぞれのアゴニストおよびアンタゴニストについては表1に示す。
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