Japanese
English
特集 ストレス蛋白質
ストレス蛋白質の発現調節機構
Transcriptional regulation of stress proteins
中井 彰
1
,
田辺 真佐子
1
,
川添 嘉徳
1
Akira Nakai
1
,
Masako Tanabe
1
,
Yoshinori Kawazoe
1
1京都大学胸部疾患研究所細胞生物学部門
pp.314-318
発行日 1995年8月15日
Published Date 1995/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900927
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
ストレス応答の分子機構の研究は,それが遺伝子発現のよいモデルであるだけでなく,生物が進化し高次機能を獲得していく過程で,ストレス蛋白質がどのような局面で必要とされてきたかの示唆を与えてくれる1)。この応答の鍵は,ストレス遺伝子の上流配列に存在する熱ショックエレメント(Heat Shock Element;HSE)に特異的に結合する熱ショック転写因子(Heat Shock Transcription Factor;HSF)にある。1988年の酵母HSFのクローニングに始まり,1991年には哺乳動物細胞のHSFのクローニングがなされ,それ以降急速に多くの知識が集積された。本総説では,HSFを中心とした転写調節機構について最新の知見を概説してみる。
Copyright © 1995, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.