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特集 第10回脳のシンポジウム
Ⅳ.筋肉の蛋白
アクチンと調節蛋白質
Actin and regulatory proteins
丸山 工作
1
Koscak MARUYAMA
1
1京都大学理学部生物物理学教室
1Department of Biophysics, Faculty of Science, Kyoto University
pp.791-794
発行日 1975年8月10日
Published Date 1975/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903773
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アクチンは筋肉の主要構造蛋白質の一つとしてミオシンとともに知られているが,最近その細胞内での普遍的分布が示され,細胞運動の担い手としての認識がなされるようになった。そのアミノ酸配列順序が決定され,蛋白質としてもかなりの解明がなされている。
また,アクチンやミオシンのほかに,筋肉の構造形成に関与したり,生理的な機能発現の調節を行なう調節蛋白質が1965年以来脚光を浴びるようになった。これにはわが江橋節郎博士の発見になるカルシウム受容蛋白質トロポニンをめぐる研究の展開が大きな影響をもたらした。
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