増大特集 代謝
Ⅲ.代謝とがん
がんの治療標的分子探索手法としての多角的糖鎖解析
久野 敦
1
Kuno Atsushi
1
1産業技術総合研究所細胞分子工学研究部門分子細胞マルチオミクス研究グループ
キーワード:
分子標的薬
,
ターゲット探索
,
糖鎖
,
質量分析
,
レクチンアレイ
Keyword:
分子標的薬
,
ターゲット探索
,
糖鎖
,
質量分析
,
レクチンアレイ
pp.468-469
発行日 2023年10月15日
Published Date 2023/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201757
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翻訳後修飾の一つである糖鎖修飾は,細胞表層タンパク質に構造上の変化を与える。病態に伴う変化を見いだすことで,抗体薬物複合体開発のように応用可能な特異性の高い抗体の作出に寄与することが期待される。本稿では,発展が目覚ましい糖鎖解析技術の最近の開発動向について紹介し,その多角的な利用が,治療標的探索の効率を向上する点について,自らの開発経験を基に具体的に紹介したい。
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