増大特集 革新脳と関連プロジェクトから見えてきた新しい脳科学
Ⅱ.脳機能マッピングのための新規技術開発
細胞内シグナル伝達系の光操作による革新的シナプス可塑性介入技術の研究開発
永瀬 将志
1
,
渡部 文子
1
Nagase Masashi
1
,
Watabe Ayako
1
1東京慈恵会医科大学総合医科学研究センター臨床医学研究所
キーワード:
シナプス可塑性
,
LTP
,
細胞内シグナリング
,
セカンドメッセンジャー
,
オプトツール
Keyword:
シナプス可塑性
,
LTP
,
細胞内シグナリング
,
セカンドメッセンジャー
,
オプトツール
pp.442-443
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201574
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脳機能の全容解明に向けて,脳領域間の構造的な静的コネクティビティが明らかになりつつある今こそ,シナプス可塑性を含めた動的コネクティビティ解明の機が熟したと言える。シナプス可塑性は多様な細胞内シグナル伝達系によって,プレやポストシナプスで時空間的に精緻な制御を受ける。セカンドメッセンジャー光操作ツールを細胞内局所ドメインに局在化させた可塑性制御ツールを開発することで,シナプス可塑性と脳機能との因果関係に迫る研究に活用されることが期待される。
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