増大特集 脳とからだ
Ⅱ.グリアと脳の相互作用
統合失調症の神経活動異常と神経免疫異常
平野 羊嗣
1
,
加藤 隆弘
1
Hirano Yoji
1
,
Kato Takahiro A.
1
1九州大学大学院医学研究院精神病態医学
キーワード:
統合失調症
,
ガンマオシレーション
,
神経免疫
,
ミクログリア
,
サイトカイン
Keyword:
統合失調症
,
ガンマオシレーション
,
神経免疫
,
ミクログリア
,
サイトカイン
pp.434-437
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201408
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統合失調症は,その高い生涯有病率にもかかわらずいまだに原因不明で,病態解明と病態生理に基づくバイオマーカーの確立および治療法開発が急務である。近年,統合失調症患者の脳内のE/Iバランス異常や神経免疫異常が示唆されており,ガンマオシレーションや免疫マーカーの測定が有用なバイオマーカーとして注目されている。本稿では,統合失調症の神経活動異常と神経免疫異常および両者の関連に関する知見と今後の展望を概説する。
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