Japanese
English
増大特集 難病研究の進歩
Ⅶ.代謝・免疫
エーラス・ダンロス症候群
Ehlers-Danlos syndrome
古庄 知己
1,2
Kosho Tomoki
1,2
1信州大学医学部遺伝医学教室
2信州大学医学部附属病院遺伝子医療研究センター
キーワード:
遺伝性結合組織疾患
,
コラーゲン
,
病型
Keyword:
遺伝性結合組織疾患
,
コラーゲン
,
病型
pp.488-489
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201252
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エーラス・ダンロス症候群は,皮膚・関節の過伸展性,各種組織の脆弱性を特徴とする遺伝性結合組織疾患である。臨床像,原因遺伝子,生化学的異常に基づき13の病型に分類されている。頻度の高い古典型,血管型,関節型,およびその他の希少病型がある。コラーゲン分子,もしくはその成熟に関わる修飾酵素などをコードする遺伝子の病的バリアントにより発症するが,関節型では原因遺伝子は不明である。重篤な動脈破裂・解離を生じる血管型ではβ遮断薬セリプロロールの有効性が期待されている。
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