今月の主題 臨床検査とQOL
疾患別QOLと臨床検査
脳卒中―大都市部の脳卒中発症者の予後に関係する因子
馬場 俊六
1
Shunroku BABA
1
1国立循環器病センター集団検診部
キーワード:
脳卒中
,
発症登録
,
予後
,
病型
,
リスクファクター
,
急性期所見
Keyword:
脳卒中
,
発症登録
,
予後
,
病型
,
リスクファクター
,
急性期所見
pp.1373-1378
発行日 1995年12月15日
Published Date 1995/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902762
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大都市部における脳卒中発症者の予後追跡調査の結果,クモ膜下出血,脳塞栓,70歳以上の高齢者で予後が悪い傾向が認められた.脳梗塞は数のうえでは他の病型を大きく凌いでいるが,その中では皮質枝系梗塞の予後が悪い.臨床所見では麻痺のある者,言語障害のある者のほうが予後が悪かった.合併症としては心房細動のある者の予後が悪かった.脳卒中発症の最大の原因である血圧管理により,脳卒中を予防することが重要であるが,疾患として心房細動の管理が特に重要なことが明らかとなった.〔臨床検査 39:1373-1378,1955〕
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