Japanese
English
増大特集 難病研究の進歩
Ⅰ.神経・筋
脊髄空洞症
Syringomyelia
矢部 一郎
1
Yabe Ichiro
1
1北海道大学医学研究院神経病態学講座神経内科学
キーワード:
脊髄空洞症
,
キアリ奇形
,
遺伝素因
,
外科治療
Keyword:
脊髄空洞症
,
キアリ奇形
,
遺伝素因
,
外科治療
pp.424-425
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201220
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脊髄空洞症は脊髄内部に脳脊髄液貯留空洞を伴う疾患で,いわゆるジャケット型の感覚障害や錐体路徴候,自律神経徴候,下位脳神経症状などを伴う疾患である。キアリ奇形などの後頭蓋窩頸椎移行部の奇形を伴うことが多い。外科治療法が確立しており,大後頭孔減圧術や硬膜外層剝離術などが実施され有効であるが,一部の症例では難治性に経過する。これらの事実から後頭蓋窩頸椎移行部の髄液循環異常が発症に関与することは明らかであるが,その詳細についてはまだ解明されていない。
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