Japanese
English
特集 脊椎脊髄疾患に対する分類・評価法
第11章 その他
脊髄空洞症の分類
Classification of Syringomyelia
波多野 敬介
1
,
大橋 洋輝
1
,
川村 大地
1
,
磯島 晃
1
,
谷 諭
1
,
阿部 俊昭
1
Keisuke HATANO
1
,
Hiroki OHASHI
1
,
Daichi KAWAMURA
1
,
Akira ISOSHIMA
1
,
Satoshi TANI
1
,
Toshiaki ABE
1
1東京慈恵会医科大学脳神経外科
1Department of Neurosurgery, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
脊髄空洞症
,
syringomyelia
,
脳脊髄液
,
cerebrospinal fluid
,
分類
,
classification
Keyword:
脊髄空洞症
,
syringomyelia
,
脳脊髄液
,
cerebrospinal fluid
,
分類
,
classification
pp.520-524
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201409
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
脊髄空洞症(syringomyelia)とは脊髄内に貯留した液腔であり,一般には慢性進行性の疾患である.Simon22)は,グリア細胞に覆われ中心管と関係なく脊髄実質内にできた空洞を脊髄空洞症(syringomyelia),中心管が拡大してできた空洞を水髄症(hydromyelia)と呼び区別した.しかし,この両者が混在している空洞は比較的多く,区別することの意義が乏しいことから,現在では脊髄空洞症(syringomyelia)といった場合,この両者を含めていることが多い.
脊髄空洞症の病因・病態はいまだ完全に解明されておらず,普遍的な分類は存在しない.ここでは,古くから提唱されている脊髄空洞症の分類(表 1)について提示し,最新の知見に基づきながら解説を加えていく.
Copyright © 2020, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.