増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち
Ⅵ.神経科学
沼正作(1929-1992)—イオンチャネル・レセプターの構造と機能
田邊 勉
1
Tanabe Tsutomu
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科認知行動医学講座細胞薬理学分野
キーワード:
ペプチドホルモン
,
イオンチャネル
,
レセプター
,
Gタンパク質
,
構造機能連関
Keyword:
ペプチドホルモン
,
イオンチャネル
,
レセプター
,
Gタンパク質
,
構造機能連関
pp.464-465
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201069
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
沼正作先生はイオンチャネル・レセプターの構造機能連関の研究において,常に世界をリードしてきた。研究に対する集中力,執念は鬼気迫るものがあり,生活のすべてが研究と直結していた。晩年集大成として行っていたX線結晶構造解析の仕事が完成するまでご存命であれば,ノーベル賞も手に入れていたことであろう。自身を極限まで追い込む性格であり,周りに健康に注意をしてくれる人がいなかったことが命を縮める原因になったのではないだろうか。
Copyright © 2019, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.