話題 第18回北米神経科学会より
レセプター,イオンチャネル研究の現状
赤木 宏行
1
Hiroyuki Akagi
1
1三菱化成生命科学研究所脳神経科学研究部
pp.150-152
発行日 1989年4月15日
Published Date 1989/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905254
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北米神経科学会(Society for Neuroscience)の第18回年会が,昨年(1988年)11月13日から18日までの6日間,カナダ,オンタリオ州の首都トロントで開催された。最近のこの学会には,主構成員であるアメリカ合衆国とカナダ在住の研究者だけでなく,ヨーロッパ,南米,アジア各国からの参加者が増加しているそうで,さながら国際学会のような雰囲気だった。日本からの演題も100題ほどあったので,おそらくそれ以上の人数のかたが参加されたことと思う。
トロントはオンタリオ湖の北岸に面しており,ここの冬の寒さはすさまじい(筆者は当時カルフォルニア大学に留学中で,気候の温暖なアーバイン市に在住していた)と聞いていたので,普段はまったく用のない厚手のセーターやコートを持参したのだが,学会期間中は天候は穏やかで,日本から来られたある先生は「これなら東京の方が寒い」とおっしゃっておられた。
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