増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち
Ⅴ.生理学・薬理学・生物物理学
高橋國太郎(1935-2011)—ネコ錘体路細胞からホヤ神経細胞へ:進化を遡る研究
岡本 治正
1
Okamoto Harumasa
1
1学習院大学生命分子科学研究所
キーワード:
ホヤ
,
イオンチャネル
,
発生
,
神経誘導
Keyword:
ホヤ
,
イオンチャネル
,
発生
,
神経誘導
pp.442-443
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201058
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高橋國太郎博士は電気生理学の分野で顕著な業績を上げつつ,同分野の先端的手法を神経系の発生,なかんずく神経誘導の問題に適用した。現生の脊椎動物と約6億年前に共通の祖先を持つとされる頭索動物ホヤの初期胚を用いて,最小の2細胞から成る最も単純な解析系を確立し,神経誘導機構における細胞間作用の詳細について明らかにした。
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