増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち
Ⅴ.生理学・薬理学・生物物理学
殿村雄治(1923-1982)—ATPエネルギー変換機構
宮田 真人
1
,
荒田 敏昭
1
Miyata Makoto
1
,
Arata Toshiaki
1
1大阪市立大学大学院理学研究科
キーワード:
ATP分解酵素
,
生産性
,
反応スキーム
,
キネティックス
,
急逝
Keyword:
ATP分解酵素
,
生産性
,
反応スキーム
,
キネティックス
,
急逝
pp.444-445
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201059
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殿村雄治教授は,生体内でATPの化学エネルギーが他のエネルギーに変換される過程の解明に大きく貢献した。北海道大学触媒研究所(1949-63年,教授は1958年から)と大阪大学理学部(1963-82年)で行われた研究はミオシンから始まり,カルシウムポンプ,ナトリウムポンプ,ダイニン,ATP合成酵素など多岐にわたった。数十名の研究者を様々な分野に送り出し,また多方面に影響を与えていたが,在職中の1982年に59歳の若さで急逝した。
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