増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち
Ⅳ.病理学・腫瘍学
鶴尾隆(1943-2008)—がん化学療法の研究
清宮 啓之
1
Seimiya Hiroyuki
1
1公益財団法人がん研究会がん化学療法センター分子生物治療研究部
キーワード:
がん化学療法
,
多剤耐性
,
P-糖タンパク質
,
分子標的治療
Keyword:
がん化学療法
,
多剤耐性
,
P-糖タンパク質
,
分子標的治療
pp.430-431
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201052
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鶴尾隆博士は,抗がん剤多剤耐性の原因となるP-糖タンパク質のヒト遺伝子を単離すると共に,ベラパミルによるP-糖タンパク質の阻害が多剤耐性を克服することを発見した。癌研究会(現・がん研究会)および東京大学を拠点としてがん化学療法の学問体系を整えた一方で,がん分子標的治療研究会(現・日本がん分子標的治療学会)を設立し,文部科学省科研費・がん特定領域研究の代表を務めるなど,わが国のがん研究の振興に大きく寄与した。
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