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投稿 研究報告
三木 珠美
がん化学療法誘因性末梢神経障害のある大腸がん患者におけるセルフケア行動と課題
Self-care behavior and problems of colorectal cancer patients with chemotherapy-induced peripheral neuropathy
キーワード:
末梢神経障害
,
がん化学療法
,
セルフケア行動
Keyword:
末梢神経障害
,
がん化学療法
,
セルフケア行動
pp.742-748
発行日 2017年11月20日
Published Date 2017/11/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango22_742
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外来がん化学療法を受けている大腸がん患者が経験している末梢神経障害に対するセルフケア行動と課題を明らかにすることを目的に研究を行った.半構成的面接にて調査し,セルフケアに関する言葉を抽出し,質的帰納的に分析した.結果,急性・慢性神経症状や生活の支障に対し,対象者は,「飲食」「排泄」「清潔」「活動」「余暇」「危険予防」「社会的相互作用」の7側面について,主にセルフケア行動を取っていた.しかし,【寒冷刺激の回避】【症状に関する情報の不足】【二次的な身体損傷の回避】【休薬の適正な判断】【休薬への葛藤】の5つに関しては,セルフケアに困っており,セルフケア行動における課題として明らかとなった.
これら5つの課題に対し,患者の全身状態,意向,がん化学療法の継続の利益とリスクを見極めながら,看護支援を行っていく必要がある.また,適切な看護ケアの提供によって,CIPNを有する患者のセルフケア行動が促進され,QOLの維持・向上に貢献できると考える.
© Nankodo Co., Ltd., 2017