特集 急性腎障害の最新トレンド
7.がん化学療法における急性腎障害
石井 太祐
1,2
1 国立がん研究センターがん対策研究所がん登録センター
2国立がん研究センター中央病院総合内科
キーワード:
オンコネフロロジー
,
がん化学療法
,
急性腎障害
,
免疫チェックポイント阻害薬
Keyword:
オンコネフロロジー
,
がん化学療法
,
急性腎障害
,
免疫チェックポイント阻害薬
pp.394-400
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002948
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
がん薬物療法は,分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害薬に代表される免疫療法やこれらと従来のがん化学療法との併用療法といったさまざまな治療法が多くのがん種で近年開発されている.これらの治療法でも急性腎障害をはじめとする腎障害は,その対応のみならず,その後の治療薬選択や投与量調整なども必要となりうる有害事象であり,適切な危険因子の把握やモニタリング,対応方法の周知が必要である.このため,「がん薬物療法時の腎障害診療ガイドライン2022」が改訂され,さまざまな総説,CQが整理されている.本稿ではがん薬物療法後の腎障害の危険因子,免疫チェックポイント阻害薬による腎障害の対策について紹介する.
Copyright © 2024, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.