増大特集 現代医学・生物学の先駆者たち
Ⅱ.生化学・遺伝学
上代淑人(1929-2011)—GTP結合タンパク質の研究
佐藤 孝哉
1
Satoh Takaya
1
1大阪府立大学大学院理学系研究科生物科学専攻
キーワード:
GTP結合タンパク質
,
タンパク質生合成
,
細胞内情報伝達系
Keyword:
GTP結合タンパク質
,
タンパク質生合成
,
細胞内情報伝達系
pp.394-395
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201034
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
上代淑人博士は,タンパク質生合成の延長因子に関する研究から,GTP結合タンパク質の新しい反応機構を提唱した。その後,細胞内情報伝達系で機能するGTP結合タンパク質の研究を進め,この反応機構が細胞内に普遍的に存在することを実証した。これらの研究は,東京大学医科学研究所,DNAX分子細胞生物学研究所(米国),東京工業大学生命理工学部において30年以上にわたって行われ,非常に高い評価を得ている。
Copyright © 2019, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.