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特集 免疫系を介したシステム連関:恒常性の維持と破綻
Ⅳ.免疫細胞における代謝調節
T細胞老化・疲弊と細胞内エネルギー代謝
The role of cellular metabolism in T cell senescence and exhaustion
鈴木 淳平
1
,
山下 政克
1
Suzuki Junpei
1
,
Yamashita Masakatsu
1
1愛媛大学大学院医学系研究科免疫学講座
キーワード:
T細胞老化
,
T細胞疲弊
,
代謝リプログラミング
,
グルタミン代謝
,
エピジェネティクス
Keyword:
T細胞老化
,
T細胞疲弊
,
代謝リプログラミング
,
グルタミン代謝
,
エピジェネティクス
pp.126-129
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200968
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リンパ球の一種であるT細胞の老化・疲弊は,加齢関連疾患の発症の大きなリスクファクターとなる。よって,T細胞老化・疲弊誘導の分子機構を理解することは,加齢関連疾患の発症予防や新規治療法の開発につながると考えられる。T細胞は,T細胞受容体(T cell receptor;TCR)を介し抗原を認識したのち,エフェクターT細胞へ機能分化する。その際,T細胞は細胞内の代謝状態を劇的に変化させることがわかってきている。代謝変化は老化・疲弊を含むT細胞の運命決定にかかわることが予想されるものの,その詳細な役割は不明である。そこで本稿では,筆者らの検討結果と最近の知見を中心にグルタミン代謝調節によるT細胞老化・疲弊誘導制御の可能性について述べる。
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