増大特集 タンパク質・核酸の分子修飾
Ⅱ.細胞質/オルガネラでの分子修飾
酸化還元状態
SH(ポリスルフィド)酸化
西村 明
1
,
井田 智章
1
,
赤池 孝章
1
Nishimura Akira
1
,
Ida Tomoaki
1
,
Akaike Takaaki
1
1東北大学大学院医学系研究科環境医学分野
キーワード:
活性酸素種
,
スルフェン酸
,
パーチオ(ポリチオ)スルフェン酸
,
ポリスルフィド
,
チオレドキシン
,
ジメドン
Keyword:
活性酸素種
,
スルフェン酸
,
パーチオ(ポリチオ)スルフェン酸
,
ポリスルフィド
,
チオレドキシン
,
ジメドン
pp.448-449
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200872
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タンパク質システインのチオール(-SH)基は活性酸素種によって,スルフェン酸(-SOH)をはじめとする様々な酸化修飾を受けることが知られている。一方,システイン残基の多くが一般的なチオール基でなく,過剰にイオウ原子が結合したポリスルフィド基(-SSnH)であることが明らかになっており,これまで考えられていた以上に,システイン残基の酸化修飾の多様性と重要性が増している。本稿では,ポリスルフィド基の概念を加えた新たなシステイン残基の酸化修飾について概説する。
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