Japanese
English
特集 いかに創薬を進めるか
ポリオーマウイルス関連疾患とマイクロRNAによる治療戦略
Therapeutic strategy for polyomavirus-associated diseases using microRNA
市川 裕菜
1
,
土方 貴雄
1
Ichikawa Hirona
1
,
Hijikata Takao
1
1武蔵野大学老人・女性薬学研究部門機能形態学研究室
キーワード:
ポリオーマウイルス関連疾患
,
miRNA
,
JCV
,
BKV
,
MCV
Keyword:
ポリオーマウイルス関連疾患
,
miRNA
,
JCV
,
BKV
,
MCV
pp.330-332
発行日 2018年8月15日
Published Date 2018/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200827
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ポリオーマウイルス科に属するポリオーマウイルス(polyomavirus)は,エンベロープを持たない環状二本鎖DNAウイルスでこれまでに73種が同定されている1)。そのうちヒトを宿主とする14種のポリオーマウイルスは高頻度でヒトに感染している。これらのウイルスは,通常ヒトに無症状で病原性を示さないが,免疫不全時などにはポリオーマウイルス関連疾患を引き起こすことが明らかになりつつある2)。近年,simian virus 40(SV40)にマイクロRNA(miRNA)が発見されてから3),他のポリオーマウイルスにもmiRNAの存在が認められ,その働きが注目されている。
本稿では,ポリオーマウイルスとその関連疾患について,ポリオーマウイルスタンパク質と関連疾患との関係性,更に関連疾患のmiRNAによる治療法の可能性について言及する。
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