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特集 腎移植:最新の動向
各論
治療・管理
BKポリオーマウイルス(BKV)腎症の治療戦略
Treatment strategies for BKV nephropathy
三輪 祐子
1
MIWA Yuko
1
1愛知医科大学医学部腎疾患・移植免疫学寄附講座
キーワード:
BKポリオーマウイルス(BKV)
,
コンセンサスガイドライン
,
BKV-DNA-PCR
,
BKVサブタイプ
Keyword:
BKポリオーマウイルス(BKV)
,
コンセンサスガイドライン
,
BKV-DNA-PCR
,
BKVサブタイプ
pp.785-789
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000002256
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はじめに
健常人に感染しても通常は無症状であるBKポリオーマウイルス(BKV)は,幼小期に約90%で感染が成立し,以後尿細管上皮に潜伏している1)。腎移植後の免疫抑制下で再活性化し,BKV血症が持続化するとBKV腎症に進展し,グラフト喪失の可能性にもつながる。現在BKVに対する有効な抗ウイルス薬,中和抗体,ワクチン,抗原特異的T細胞を使用した治療法は確立しておらず,治療介入としては,免疫抑制薬の減量のみである。しかし,適正でない免疫抑制薬の減量は,拒絶反応を惹起する可能性がある。そのため,2024年に出された腎移植におけるBKV管理に関する国際コンセンサスガイドライン(2024ガイドライン)2)では,①腎移植後の血中BKV-DNA-PCRによるウイルス量の測定,②腎移植前のリスク因子の同定,③BKウイルス量にあわせた免疫抑制療法の調整が推奨されている。

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