増大特集 細胞多様性解明に資する光技術─見て,動かす
Ⅳ.狙ったものを動かす
赤外レーザーによる遺伝子発現の操作技術
坂本 丞
1
,
亀井 保博
1,2
Sakamoto Joe
1
,
Kamei Yasuhiro
1,2
1自然科学研究機構基礎生物学研究所生物機能解析センター光学解析室
2総合研究大学院大学生命機能研究科基礎生物学専攻
キーワード:
赤外レーザー
,
熱ショック応答
,
遺伝子発現
,
シングルセル
,
cre/loxP系
Keyword:
赤外レーザー
,
熱ショック応答
,
遺伝子発現
,
シングルセル
,
cre/loxP系
pp.500-501
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200714
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赤外レーザー照射により熱ショック応答を引き起こすことで,生きた個体の単一細胞レベルでの遺伝子発現誘導を行う技術として,infrared laser evoked gene operator(IR-LEGO)は開発された。IR-LEGO法では細胞を蛍光タンパク質で標識して細胞系譜を解析でき,遺伝子変異体とIR-LEGO法を組み合わせて変異遺伝子の機能をレスキューするなどして遺伝子の機能を生きた個体で解析できるなど,様々な基礎生物学,特に,発生・再生分野の研究への応用が可能である。
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