増大特集 細胞多様性解明に資する光技術─見て,動かす
Ⅳ.狙ったものを動かす
光によるマウス個体高次機能制御
村山 正宜
1
Murayama Masanori
1
1理化学研究所脳科学総合研究センター行動神経生理学研究チーム
キーワード:
触知覚
,
新皮質
,
トップダウン回路
,
記憶の固定化
,
ノンレム睡眠
Keyword:
触知覚
,
新皮質
,
トップダウン回路
,
記憶の固定化
,
ノンレム睡眠
pp.482-483
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200705
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神経活動と脳機能との因果関係を調べるためには,神経活動を制御し,その結果としての動物行動を観察する必要がある。光遺伝学的手法では,特定の細胞に光駆動型タンパク質を発現させることができる。これにより,特定の細胞種を選択的に活性化することが可能である。また,発現させるタンパク質を選択すれば,細胞を抑制することも可能である。更に,その細胞の軸索を活性または抑制すれば,経路選択的な制御が可能となる。本稿では,マウスの皮質間投射を選択的に抑制して動物行動を制御した例を紹介する。
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