投稿論文 症例
カリフラワーイヤーに知覚を考慮した外耳道再建を行った1例
宮野 竜太朗
1
,
関 征央
,
相原 正記
,
梶川 明義
1聖マリアンナ医科大学 形成外科学
キーワード:
外耳
,
外耳道
,
外科的皮膚弁
,
スポーツ障害
,
耳介
,
触知覚
,
耳形成術
,
レスラー耳
Keyword:
Athletic Injuries
,
Ear, External
,
Surgical Flaps
,
Ear Canal
,
Ear Auricle
,
Touch Perception
pp.495-500
発行日 2020年4月10日
Published Date 2020/4/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2020228435
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症例は22歳男性で、耳介の肥厚、外耳道開口部の狭小化を主訴とした。インナーイヤーヘッドフォン(インカム)が外耳道に入るよう再建を希望した。静的触覚検査で両耳とも知覚の低下を認め、右耳がより重度であった。知覚が正常であった耳介側頭溝部から後耳介皮弁による再建を選択し右耳介から手術を行ったが、右耳介手術終了時にアナフィラキシーショックを発症し、左耳は瘢痕組織の減量のみにとどめた。術後1ヵ月でインカムは両耳ともに挿入可能であり、インカムが外耳道に触れることを皮弁部の知覚によって自覚可能であった。術後1年経過時点でも皮弁部の良好な知覚が得られた。
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