Japanese
English
特集 ギャップ結合
ギャップ結合のバイオロジー
The biology of gap junction
菅野 義信
1
Yoshinobu Kanno
1
1広島大学歯学部口腔生理学教室
pp.650-657
発行日 1989年12月15日
Published Date 1989/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905404
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
神経系の電気シナプス,心筋の境界板,平滑筋のネクサス,上皮細胞や分泌細胞の細胞間連絡,いずれもギャップ結合と呼ぶ共通の細胞接合部の分化した特殊構造である。しかし従来,それぞれの研究者の研究基盤が異なるところから,共通の認識をもつまで少し時間が必要であった。近時ほぼ,この特集にみられるようにギャップ結合として包括できることはまことに喜ばしい。
しかし,現在世界的なギャップ結合への研究の取り組みとしては,免疫の諸問題を含む分子構造と遺伝子の問題,電子顕微鏡による微細構造と細胞間チャネル蛋白粒子の生化学,チャネル蛋白粒子の開閉の制御,各種の異なる組織系に存在するギャップ結合の役割と意義に方向づけられている。
Copyright © 1989, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.