Japanese
English
特集 血管制御系と疾患
血管新生因子とpreeclampsia
Angiogenetic factors and preeclampsia
藤井 達也
1
,
永松 健
1
,
藤井 知行
1
Fujii Tatsuya
1
,
Nagamatsu Takeshi
1
,
Fujii Tomoyuki
1
1東京大学医学部産婦人科学教室
キーワード:
preeclampsia
,
VEGF
,
PlGF
,
sFLT-1
,
ATX
Keyword:
preeclampsia
,
VEGF
,
PlGF
,
sFLT-1
,
ATX
pp.344-347
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200643
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
胎盤は血管に富んだ組織である。妊娠初期における胎盤は,その形成過程において種々の血管新生因子の精緻な働きに支えられて,子宮壁側と胎盤側のそれぞれで血管系の発達が進行する。本稿では,VEGFファミリーシグナル,LPAシグナルに着目して,胎盤脈管形成におけるかかわりについて近年の知見を紹介する。また,それらの血管形成制御機構の異常が妊娠高血圧症候群(特にpreeclampsia)の発症に深くかかわっており,妊娠高血圧症候群に対する新規の予知,治療の視点から現状と今後の展望について述べる。
Copyright © 2017, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.