増大特集 病態バイオマーカーの“いま”
Ⅵ.精神・神経疾患
6.神経・筋変性疾患
筋ジストロフィー病態におけるオステオポンチンの意義
倉岡 睦季
1
,
武田 伸一
2
Kuraoka Mutsuki
1
,
Takeda Shin'ichi
2
1国立精神・神経医療研究センター神経研究所遺伝子疾患治療研究部
2国立精神・神経医療研究センター神経研究所
キーワード:
デュシェンヌ型筋ジストロフィー
,
DMD
,
オステオポンチン
,
病態修飾因子
,
筋再生
Keyword:
デュシェンヌ型筋ジストロフィー
,
DMD
,
オステオポンチン
,
病態修飾因子
,
筋再生
pp.496-497
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200535
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デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)に対する治療法開発に伴い,治療効果をモニターする新規バイオマーカーの開発が必須となっている。ヒト・オステオポンチン(OPN)遺伝子の遺伝子多型は,DMDの重症度と強くかかわる修飾因子として指摘されてきたが,筆者らは,重症で進行性の経過をたどる筋ジストロフィー犬を用いた解析から,血中OPNは病態を反映する候補因子の一つであり,ことに筋再生を指示する新規バイオマーカーである可能性を指摘した。
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