増大特集 病態バイオマーカーの“いま”
Ⅵ.精神・神経疾患
5.パーキンソン病
パーキンソン病とαシヌクレイン
髙橋 良一
1
,
山田 正仁
2
Takahashi Ryoichi
1
,
Yamada Masahito
2
1富山県立中央病院神経内科
2金沢大学大学院医薬保健学総合研究科脳老化・神経病態学(神経内科学)
キーワード:
αシヌクレイン
,
αS
,
パーキンソン病
,
PD
,
オリゴマー
Keyword:
αシヌクレイン
,
αS
,
パーキンソン病
,
PD
,
オリゴマー
pp.494-495
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200534
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
パーキンソン病(PD)は安静時振戦,筋強剛,姿勢反射障害,動作緩慢を臨床的特徴とし,黒質緻密部のドパミン作動性ニューロンが選択的に障害される神経変性疾患である。PDでは中枢神経系において多数のLewy小体が出現する。その主成分はαシヌクレイン(αS)で,そのほとんどが不溶性の線維から成る。αSは病態形成に関与し,治療薬開発のターゲットとなるタンパク質であると同時にバイオマーカーとしての役割が期待されている。本稿では,PDのバイオマーカーの現状についてαSを中心に概説する。
Copyright © 2016, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.