増大特集 病態バイオマーカーの“いま”
Ⅵ.精神・神経疾患
4.アルツハイマー病
認知症診断マーカーとしての脳脊髄液タウとリン酸化タウ
谷口 美也子
1
,
浦上 克哉
2
Taniguchi Miyako
1
,
Urakami Katsuya
2
1鳥取大学医学部附属病院ワークライフバランス支援センター
2鳥取大学医学部保健学科生体制御学
キーワード:
アルツハイマー型認知症
,
神経変性
,
神経細胞死
,
タウ
,
リン酸化タウ
Keyword:
アルツハイマー型認知症
,
神経変性
,
神経細胞死
,
タウ
,
リン酸化タウ
pp.492-493
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200533
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脳脊髄液中のタウタンパク質(タウと略す)の増加は脳内の神経細胞死を示していることから,神経変性疾患である認知症のバイオマーカーとして用いられている。多種多様の認知症を正しく鑑別し,正しく対処するために,CSF中のタウの動態は注意深く検証する必要がある。近年では脳内のタウを可視化する手法の開発や,タウをターゲットとする治療薬の開発なども進められており,今後更に注目されるマーカーとなるであろう。
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