増大特集 病態バイオマーカーの“いま”
Ⅴ.がん
膵がん・慢性膵炎バイオマーカーとしてのフコシル化ハプトグロビン
前川 友裕
1
,
鎌田 佳宏
1
,
三善 英知
1
Maekawa Tomohiro
1
,
Kamada Yoshihiro
1
,
Miyoshi Eiji
1
1大阪大学大学院医学系研究科機能診断科学
キーワード:
フコシル化ハプトグロビン
,
膵がん
,
慢性膵炎
,
糖鎖
,
AAL-Hpt
,
PhoSL-Hpt
Keyword:
フコシル化ハプトグロビン
,
膵がん
,
慢性膵炎
,
糖鎖
,
AAL-Hpt
,
PhoSL-Hpt
pp.456-457
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200515
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
膵がんは最も予後の悪い悪性腫瘍の一つで,早期診断が極めて難しい。筆者らは,膵がんの新しい糖鎖バイオマーカーとしてフコシル化ハプトグロビンを発見し,レクチン-抗体法を使った測定キットを開発してきた。また,近年病理学的な検討から膵がん周囲の膵臓組織の多くに,潜在性の慢性膵炎が存在することを見いだした。膵がんと慢性膵炎では,血中ハプトグロビンのフコシル化の劇的な糖鎖変化がみられた。
Copyright © 2016, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.