増大特集 病態バイオマーカーの“いま”
Ⅳ.炎症・線維化
プロカルシトニンなど新規感染症マーカー:ICUにおける重症感染病態への有用性
志馬 伸朗
1
Shime Nobuaki
1
1広島大学大学院医歯薬保健学研究院応用生命科学部門救急集中治療医学
キーワード:
重症感染症
,
プロカルシトニン
,
PCT
,
プレセプシン
,
P-SEP
,
ICU
Keyword:
重症感染症
,
プロカルシトニン
,
PCT
,
プレセプシン
,
P-SEP
,
ICU
pp.436-437
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200505
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感染に伴う炎症反応のバイオマーカーは,微生物所見と合わせ,感染症の診断,重症度/予後予測,更には抗菌治療効果や終了評価指標として利用される。古典的な白血球総数や左方移動,C-反応性タンパク質(CRP)の診断能は高くない。プロカルシトニン(PCT)とプレセプシン(P-SEP)は古典的マーカーよりやや優れた診断能を有するが,単独で用い得るほどではない。PCTの経過を評価し抗菌薬終了の指標とする試みがあり,治療効果を変えることなく抗菌薬投与期間の短縮に寄与し得る。
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