特集 日頃の感染症診療で気になる疑問2022
検査への疑問
CRP,プロカルシトニンの使い方は?
宮松 弥生
1
,
谷崎 隆太郎
1
1市立伊勢総合病院 内科・総合診療科
キーワード:
CRP
,
プロカルシトニン
,
PCT-guided antibiotic therapy
Keyword:
CRP
,
プロカルシトニン
,
PCT-guided antibiotic therapy
pp.223-225
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_223
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Summary
▪C反応性蛋白(CRP)は炎症性疾患かどうかの判別には有用であるが,重症度や治療効果の判定には有用ではない.
▪プロカルシトニン(PCT)はCRPよりも細菌感染症の診断精度が高く,数値の高さが重症度とも相関するが,単回の測定値が日常診療で役立つ場面は少ない.
▪気道感染症に対しては,PCT-guided antibiotic therapyを行ったほうが死亡率・抗菌薬の投与日数・抗菌薬の副作用リスクが低かったとの報告がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2022