増大特集 病態バイオマーカーの“いま”
Ⅱ.腎疾患
尿中NGALの由来,有用性,生物学的作用
石井 輝
1
,
森 慶太
1
,
柳田 素子
1
,
森 潔
2,3
Ishii Akira
1
,
Mori Keita
1
,
Yanagita Motoko
1
,
Mori Kiyoshi
2,3
1京都大学大学院医学研究科腎臓内科学
2静岡県立大学薬学部分子臨床薬理学
3静岡県立総合病院腎臓研究科
キーワード:
NGAL
,
リポカリン
,
鉄
,
近位尿細管
,
再吸収
Keyword:
NGAL
,
リポカリン
,
鉄
,
近位尿細管
,
再吸収
pp.404-405
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200489
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Neutrophil gelatinase-associated lipocalin(NGAL)は好中球分泌顆粒から発見された機能未知のタンパク質であったが,試験管内で腎分化誘導活性を有し,腎障害で最も発現が増加する分子の一つであることがわかった。本稿では,腎障害における尿中NGAL増加のメカニズム,腎疾患バイオマーカーとしての尿中NGALの有用性を解説する。また,全身各臓器に対するNGALの多彩な生物学的作用について述べる。
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