増大特集 病態バイオマーカーの“いま”
Ⅱ.腎疾患
急性腎障害におけるバイオマーカー
土井 研人
1
Doi Kent
1
1東京大学医学部附属病院救命救急センター
キーワード:
急性腎障害
,
尿細管上皮細胞障害
,
腎前性AKI
,
腎性AKI
,
尿沈査
Keyword:
急性腎障害
,
尿細管上皮細胞障害
,
腎前性AKI
,
腎性AKI
,
尿沈査
pp.402-403
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200488
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
急性腎障害(acute kidney injury;AKI)は2000年以降に提唱された新たな疾患概念であり,それまで急性腎不全(acute renal failure;ARF)と呼ばれていた病態に加えて,集中治療領域における多臓器不全の一分症も包括した,幅広い疾患スペクトラムを有する症候群である。なかでも早期診断と早期介入が強調され,血清クレアチニン濃度(sCre)上昇や尿量減少よりも鋭敏かつ正確な診断指標としてのバイオマーカーの開発が進められてきた。
Copyright © 2016, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.