Japanese
English
特集 認知症・神経変性疾患の克服への挑戦
Ⅱ.分子標的治療の確立を目指して
変性疾患の共通分子病態
Common molecular pathologies of neurodegenerative diseases
藤田 慶太
1,2
,
岡澤 均
1,2
Fujita Kyota
1,2
,
Okazawa Hitoshi
1,2
1東京医科歯科大学難治疾患研究所
2東京医科歯科大学脳統合機能研究センター神経病理学分野
キーワード:
神経変性
,
共通分子メカニズム
,
DNA損傷修復
,
シナプス活動性
Keyword:
神経変性
,
共通分子メカニズム
,
DNA損傷修復
,
シナプス活動性
pp.309-313
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200459
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神経変性疾患研究の長い歴史の上で,ここ20年の遺伝学的研究は,従来のタンパク質凝集仮説から,凝集前タンパク質による細胞機能障害のメカニズム探索へと,方向性の舵を切ることになった。数ある疾患に関する個々の研究は進んできたが,一方で疾患間の共通性にも注目が集まっている。本稿では,神経変性疾患の共通病態としてのDNA損傷修復不全について,筆者らが行ってきたオミックス解析の結果も紹介しながら議論したい。
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