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特集 器官の発生と再生の基礎
ES細胞・iPS細胞を用いた発生分化の研究と再生医学への応用
Differentiation of ES/iPS Cells for the application to regenerative medicine
坂野 大介
1
,
粂 昭苑
1
Sakano Daisuke
1
,
Kume Shoen
1
1熊本大学 発生医学研究所多能性幹細胞分野
pp.197-202
発行日 2014年6月15日
Published Date 2014/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101608
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現在,再生医療を目的に様々な臓器の細胞を分化誘導する研究が進められている。幹細胞とは造血幹細胞や間葉系幹細胞などの体性幹細胞,ヒトの受精卵の胚から作るembryonic stem cell(ES細胞),ヒトの皮膚などの細胞をリプログラミングし作製するinduced pluripotent stem cells(iPS細胞)が含まれる。現在では多くの臓器の細胞をiPS細胞から分化誘導する研究が進められている。これらの再生医療に向けた研究は発生学的視点からみても重要である。分化誘導過程で発生を模倣しながら分化することで生体内と等価な細胞が誘導できると考えられているからである。本稿では細胞分化を進める手法の構築について,膵臓の発生生物学の見地から述べたい。
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