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あとがき
藤田 道也
pp.292
発行日 2013年6月15日
Published Date 2013/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101456
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細胞接着は古くから生物学・医学の重要なテーマでした。細胞接着の制御は正常の細胞の増殖,組織の形成,がん細胞の転移にとって重要な現代的課題であり,それらについての研究も進歩を続けております。本誌「生体の科学」は遺伝子から神経科学までを特集テーマとして取り上げてまいりましたが,なかでも細胞生物学は本誌の主要なテーマで,今回の特集で「細胞接着の制御」,63巻3号で「細胞極性の制御」を,増大号で「細胞核―構造と機能」(2011年)および「細胞の構造と機能―核以外の細胞小器官」(2012年)を取り上げてきました。この流れの一貫として今年2013年度の増大号は「細胞表面受容体」を特集テーマとして予定しております(64巻5号)。
現在の国内経済は“アベノミクス”で塗りつぶされている感があります。“異次元の”緩和によって円安・株高が誘導されています。しかし,銀行の貸出が伸びず,生保が外債投資を増やすなど,まだ景気が良くなってはいないようです。
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