特集 細胞核―構造と機能
7.核内移行
糖鎖修飾によるナノ粒子の核移行
新倉 謙一
1
,
居城 邦治
1
,
関口 翔太
2
Ken-ichi Niikura
1
,
Kuniharu Ijou
1
,
Shota Sekiguchi
2
1北海道大学 電子科学研究所
2北海道大学大学院 総合化学院
pp.496-497
発行日 2011年10月15日
Published Date 2011/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101226
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ナノ材料を用いた薬剤輸送やセンシングはナノテクノロジーの大きな目標の一つである。近年,様々な機能を有するナノ粒子(例えば蛍光特性,磁性,薬剤内包能,刺激応答性など)の合成法が報告され,表面修飾によって生体内で機能を発現する研究が行われるようになった。しかしながら,薬剤輸送の最終目的である細胞核へのナノ粒子の送達技術はまだ発展途中である。ここでは,糖鎖修飾によるナノ粒子の核移行に関して筆者らの最近の知見について紹介する。
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