特集 細胞核―構造と機能
5.染色体
ヒストンH3
立和名 博昭
1
,
胡桃坂 仁志
1
Hiroaki Tachiwana
1
,
Hitoshi Kurumizaka
1
1早稲田大学 先端生命医科学センター
pp.442-443
発行日 2011年10月15日
Published Date 2011/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101203
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真核生物のゲノムDNAを核内に収納するクロマチン構造は,ヌクレオソームを基本構造としている。ヌクレオソームは,4種類の塩基性タンパク質コアヒストンH2A,H2B,H3,H4からなるヒストン八量体にDNAが巻きついた構造を形成している1)。H4を除くコアヒストンには相同性の高いバリアントが存在することが知られており,ヒトのH3には,H3.1,H3.2,H3.3,H3T(またはH3.4),H3.5,H3.X,H3.Y,CENP-Aの8種類が同定されている。本項ではヒストンH3について,ヒトH3のバリアントを中心に概説する。
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