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特集 筋ジストロフィーの分子病態から治療へ
デュシェンヌ型筋ジストロフィーに対するエクソンスキップ療法
Challenges to antisense oligonucleotides-based exon skipping for Duchenne muscular dystrophy
青木 吉嗣
1
,
武田 伸一
1
Yoshitsugu Aoki
1
,
Shin'ichi Takeda
1
1国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 遺伝子疾患治療研究部
pp.128-133
発行日 2011年4月15日
Published Date 2011/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101125
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筋ジストロフィーのうち,最も患者数が多く重症のデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)に対する新しい治療法として,アンチセンスオリゴヌクレオチド(antisense oligonucleotide;AO)を用いたエクソンスキップ療法が近年有望視され,治療対象となる患者数が最も多いエクソン51を標的にしたエクソン51スキップの国際共同治験phase Ⅲが日本,フランス,ドイツなどで開始された。本稿では,DMDの新規治療法の中で最も臨床応用に近いと期待されているAOを用いたエクソンスキップ療法について,どのように研究が進められ,臨床への展開が期待されているのかを中心に述べたい。
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